選んでくれる楽しみと探す楽しみ
先日Amazonで本を注文した時の事です。
注文した本の配達予定日を確認して、ビックリ。
“今日届くの?!”
その日の朝に注文したものが、夕方に届いたのです。
そのスピーディーさに感動しました。
しかも送料も無料で(今までは1500円以上が無料対象)、
配送状況も確認できるから本当に便利です。
なぜこんな話をしたかというと、今後は通販で買えるようなものを販売してる
小売店はなくなっていくのかなと考えました。
最近知人もお米などの食品を通販で購入し、支払いもカードでポイントもついてくる。
何よりもスーパーで歩き回って、重い荷物を自宅まで持って帰るという最大のデメリットがなくなるのは大きいだろう。
食品スーパーのメリット
・購入前に自分の目で直接商品を確認できる
➡通販で新鮮な野菜も購入できる
・商品を見ながら献立を考えれる
➡クックパッドなどで簡単に作れるレシピがあり、そこに書かれてる食品を
通販で購入する
通販のメリット
・食品を自宅まで自らの手で持って帰る必要がない
・時間も節約できるので、家事や子供と触れ合う時間も増やせる
上記のようにスーパーで買うメリットは、通販でも可能であるということ。
更にはメーカー側もいくつも仲介業者を介す必要がないので、コストを削減できるという利点もある。
双方にメリットがあるのです。
また時代の変化に対する女性の役割の変化もこういった流れの一因かと考える。
高度成長期以降は男が仕事、女は家事という家庭内での役割がはっきりしていた。
しかし、女性の社会進出と日本経済の失速により家事をしながら働くお母さんが
増えてきた。
仕事で疲れているのに関わらず、その後は子どもの送り迎え、買い物、洗濯など
負担は大きい。
労力と時間を少しでも節約することで働くお母さんの負担を減らし、
子どもと会話をする時間を作ることは、子どもの成長にとっても大事なことです。
こういった要因から、小売店から通販へシフトすると考えました。
じゃあ、本屋もなくなってしまうのかなーて考えると、そうはならないじゃないかなと思います。
それは本の探し方が多様化しているからです。
面白い本があったら、欲しい➡本屋
買う本が決まっている➡Amazon
気になる本があって、読んでみてよかったら買いたい➡本屋
他の方の書評を参考にして買いたい➡Amazon
以前購入した本のテーマと似ている本を読んでみたい➡Amazon
Amazonでは購入履歴からこのユーザーはどんなジャンルの本が好きなのか、
お気に入りの作者は誰なのかという情報を基に本を選んで勧めてくれます。
人によっては自分が選ぶよりも選んでほしいというユーザーがいます。
そんなユーザーのニーズに応えたのがAmazonです。
それに対して本屋は自分が実際に何万冊ある本の中から少し読んで面白かった本を
選んで買いたいという人のニーズに応えてくれているのです。
あとは本の中身を見て、探し回る楽しみもあるのですね。(個人的にはこっち派)
片方が発展し、もう片方が衰退するということではありません。
それぞれの販売スタイルがそれぞれの消費者のニーズに応えているのです。
また電子書籍により紙の書籍が衰退するといわれていましたが、むしろ反対で紙の書籍の販売数はそれ以降も増加しているというデータもあります。
大事な事は共通していて、お客様の求めている事を理解し、応えること。
それが理解できれば、同じ商品でも売れるということです。
ではでは。